自動調理鍋や電気圧力鍋、電子レンジ調理器を並べた一人暮らし向けほったらかし調理器具の比較イメージ

調理家電・コンロ

ほったらかし調理器具おすすめ|忙しい一人暮らし向けを比較

こんにちは、ひとりキッチン研究所のショウです。

仕事や用事が終わったあと、自炊そのものはしたいけれど、コンロの前で鍋を見ながら20分、30分と過ごすのはちょっとしんどい日があります。

そんなときに便利なのが、材料を入れたあと、加熱中の見張りやかき混ぜを機械へ任せやすいほったらかし調理器具です。

私も以前、炊飯器を使ってポトフや角煮を作ったことがあり、材料をセットしたあとは別のことができるラクさにかなり魅力を感じました。

ただ、使ってみると「ボタンを押せば自動」というだけでは、思ったほど時短にならないこともあります。

調理後に部品を何個も外して洗ったり、本体が大きすぎて毎回棚から出したりするなら、その手間まで考えないといけません。

ほったらかし調理で大事なのは、完全自動という言葉より、自分が途中で何回キッチンへ戻らなくて済むかです。

この記事では、自動調理鍋だけでなく、電気圧力鍋、炊飯器、オーブンレンジ、電子レンジ調理器、低温調理器まで含めて、一人暮らしで使いやすい方法を比べていきます。

記事のポイント

  • 一人暮らし向けほったらかし調理器具の違い
  • 自動調理鍋や電気圧力鍋の選び分け
  • 洗い物まで含めて時短になる選び方
  • 炊飯器や電子レンジで代用する方法

ほったらかし調理器具とは

ほったらかし調理器具には、厳密に決まった製品区分があるわけではありません。

ここでは、食材をセットしたあとに火加減の調整、かき混ぜ、加熱終了の確認といった作業を減らせる調理器具をまとめて扱います。

商品名に「自動」が付いていなくても、オーブンレンジや電子レンジ調理器のように、加熱中ずっと付き添わなくていい道具なら十分ほったらかし調理へ使えます。

完全自動より手離れを見る

ほったらかし料理を始めるとき、「全自動の家電を買えば一番ラク」と考えたくなります。

でも、毎日の使いやすさを左右するのは、自動化されている機能の数より自分がやらなくてよくなる作業です。

例えばカレーなら、材料を切る作業は必要でも、その後の火加減とかき混ぜを任せられれば、加熱中にお風呂へ入ったり、洗濯物を片付けたりできます。

反対に、調理途中で食材を追加し、何度もふたを開け、最後に細かなパーツを洗う必要があるなら「自動」という名前ほど手離れを感じないかもしれません。

私が見るポイントは「何分で完成するか」ではなく「そのうち自分がキッチンにいる時間は何分か」です。

料理が40分かかっても、そのうち35分を放っておけるなら私はかなりラクに感じます。逆に15分で完成しても、ずっとフライパンを振っている料理は忙しい日にちょっとつらいんですよね。

調理後の片付けも含める

自動調理家電で意外と見落としやすいのが、食べ終わったあとの洗い物です。

内鍋だけで済む家電もあれば、内ぶた、パッキン、蒸気口、かき混ぜ部品などを取り外すタイプもあります。

料理を作っている最中はラクでも、毎晩細かな部品を外して洗うのが面倒なら、だんだん使わなくなることもあるでしょう。

ほったらかし調理器具の洗いやすさを考えるため電気グリル鍋の本体・深鍋・プレート・フタ・蒸し網を分解した様子

私が使っている電気グリル鍋を分解した状態です。調理家電は本体の便利さだけでなく、使用後に洗うパーツ数まで見ておくと普段使いしやすいか想像できます。

洗う部品を数えてみる

商品ページを見るときは完成した料理の写真だけでなく、取扱説明書のお手入れページも見てみてください。

食洗機を使える部品があるのか、パッキンを毎回外すのか、内鍋が重くないかまで分かると購入後の生活がかなり想像しやすくなります。

ほったらかし調理器具を含め、料理全体から面倒な工程を減らす考え方は、親記事の一人暮らし向け時短調理器具のおすすめでも詳しく紹介しています。

おすすめ調理器具を比較

ほったらかし料理に使える器具はかなり種類があります。

一人暮らしなら、機能が多い順に選ぶより、普段よく作る料理とキッチンの広さから候補を絞るほうが使い続けやすいです。

種類 手離れ 得意な料理 気になる点
自動調理鍋 かなり高い カレー・煮物・スープ・炒め物 本体サイズと洗浄部品
電気圧力鍋 高い 角煮・煮豆・煮込み・炊飯 ふた・パッキンの手入れ
オーブンレンジ 高い 焼き物・蒸し料理・温野菜 対応メニューが機種次第
電子レンジ調理器 高い パスタ・温野菜・卵・一人鍋 一度に作れる量が少なめ
炊飯器 高い 炊飯・対応機種の調理メニュー 調理できない機種もある
低温調理器 高い 鶏肉・ローストビーフ・魚 下準備と加熱時間が必要

私が一人暮らしで「これから1台買う」という前提なら、日常のおかずを幅広く任せたい場合は自動調理鍋、煮込み料理を短い時間で仕上げたいなら電気圧力鍋を最初に見ます。

ただ、すでにオーブンレンジを持っているなら、買い足す前に今ある家電でどこまで手を空けられるか試すのもおすすめです。

自動調理鍋が一番万能

カレー、シチュー、肉じゃが、スープなど、普段のおかずを幅広く任せたいなら、自動調理鍋が最も分かりやすい選択肢です。

なかでも自動かき混ぜに対応する機種なら、「加熱する」だけでなく「途中で混ぜる」という作業まで減らせます。

コンロでカレーを作ると、鍋底を焦がさないよう途中で何度か戻りたくなりますが、自動かき混ぜ式ならこの見張りを機械へ渡しやすくなります。

一方、本体が大きくなりやすいので、一人暮らしでは容量より先に設置場所を見るのがおすすめです。

自動調理鍋そのものを機種別に比べたい人は、公開済みの一人暮らし向け自動調理器おすすめランキングを参考にしてください。

電気圧力鍋は煮込み向き

豚の角煮、スペアリブ、煮豆など、普通の鍋では時間がかかりやすい料理をよく作るなら電気圧力鍋が便利です。

圧力を使って加熱したあと、機種によっては減圧まで自動で進むため、火にかける圧力鍋より付き添う作業を減らしやすくなっています。

ただし、自動かき混ぜと圧力調理は別の機能です。

圧力調理ができても途中のかき混ぜまでは行わない製品があるので、「角煮を短時間で作りたい」のか「カレーを混ぜずに作りたい」のかで選び分けてください。

オーブンレンジも便利

自動調理鍋を買う前に試してほしいのが、手持ちのオーブンレンジです。

オーブン調理は食材を天板や耐熱容器へ並べて加熱を始めれば、その後はコンロの前へ立ち続ける必要を減らせます。

私が使っている東芝のオーブンレンジにも自動メニュー、オーブン、発酵、角皿スチームなどがあり、思っていた以上に「任せられる料理」があります。

ほったらかし料理に活用している東芝オーブンレンジER-YD70の操作パネルと自動メニュー一覧

私が使っている東芝オーブンレンジER-YD70の操作パネルです。電子レンジだけでなくオーブンや自動メニューへ料理を任せられるので、コンロとは別の加熱担当として使っています。

例えば鶏肉のホイル焼きや温野菜なら、食材をセットしたあとに別の料理へ移れます。

フライパンのようにひっくり返し続けなくていい料理を選べば、かなり立派なほったらかし調理です。

オーブンレンジに加熱を任せて仕上げたブロッコリー・にんじん・かぼちゃ・キャベツの温野菜

オーブンレンジで加熱した温野菜です。野菜をセットしたあと加熱中の手を空けられるので、副菜を一品任せたい日に便利です。

私は二口コンロがありますが、そこへオーブンレンジを加えると実質もう一つ加熱場所が増えた感覚になります。コンロで汁物を作りながら、オーブン側に鶏肉や野菜を任せる使い方がかなり便利です。

レンジ調理器は手軽

大きな自動調理家電を置く場所がないなら、電子レンジ調理器から始める方法もあります。

パスタ、温野菜、目玉焼き、ゆで卵、一人鍋など、電子レンジで加熱できる専用容器はかなり増えました。

専用品なので作れる料理の幅は狭くなりますが、本体へ電源コードがなく、洗ったあと棚へ戻しやすいのが一人暮らしではありがたいところ。

例えば私は和平フレイズの電子レンジ用ゆで卵器を使っています。

ほったらかし調理に使える和平フレイズ電子レンジでらくちんゆで卵4個用の本体

私が使っている和平フレイズの電子レンジ用ゆで卵器です。鍋でお湯を沸かして火加減を見る必要がなく、電子レンジへ一品任せられます。

ゆで卵しか作れない道具ですが、定期的に作る人なら「鍋を一つ使わない」というだけでも価値があります。

一人暮らし向けの製品をさらに見たい場合は、電子レンジ調理器具の用途別おすすめで、焼く・蒸す・茹でるタイプを比べています。

炊飯器は対応機種なら便利

炊飯器はもともと、米と水を入れてボタンを押したあと、炊き上がりまで火加減を自分で調整しなくていい家電です。

そのため、調理メニューを備えた製品なら煮込みなどへ活用できる場合があります。

私も炊飯器を使ってポトフや角煮を作った経験があり、そのときに「材料を入れて任せる料理ってこんなにラクなんだ」と感じました。

ただし、ここはかなり大事で、すべての炊飯器でおかず調理ができるわけではありません。

炊飯専用の製品や、メーカーが指定していない料理での使用を認めていない製品もあるため、SNSのレシピだけを見て自己流で試すのは避けたほうがいいです。

一人暮らしで使用しているシャープ3合炊き炊飯器KS-CF05C-Bの外観

私が普段使っている3合炊き炊飯器です。炊飯器をおかず調理へ使えるかどうかは製品ごとに異なるため、調理メニューと取扱説明書を確認して使うのが基本です。

「炊飯器ならどれでも煮込み料理が作れる」とは考えないでください。

調理機能の有無、使用できる食材、分量、予約できるメニューなどは製品によって異なります。

低温調理器は肉料理向き

鶏むね肉、ローストビーフ、豚肉、魚などを一定温度でじっくり加熱したいなら低温調理器も候補になります。

温度と時間を設定したあとは、加熱中ずっとコンロを見ている必要を減らせるため、手離れの良さはかなりあります。

一方で、食材を袋へ入れる、湯煎用の鍋を準備する、適切な温度と加熱時間を守るといった下準備は必要です。

つまり「何でも放り込んで夕飯が完成する家電」というより、肉や魚の温度管理を任せるための道具。

低温調理を中心に考えている人は、一人暮らし向け低温調理器おすすめ比較も参考にしてください。

現行モデルのおすすめ候補

ここからは、2026年9月時点でメーカーが案内している製品の中から、ほったらかし料理を目的に検討しやすいモデルを見ていきます。

単純な機能数ではなく、一人暮らしで常設しやすいか、どの作業を任せられるか、洗う手間まで考えて選びました。

製品 調理容量 主な特徴 向いている人
ホットクック KN-HW10G 1.0L 自動かき混ぜ・予約 一人分中心で煮物を任せたい人
おうちシェフクッカー SP-MC2D151 1.6L 圧力・自動減圧・予約 角煮や煮込みをよく作る人
ラクラ・クッカー プロ CY3811J0 3L 圧力・自動かき混ぜ 作り置きもしたい人
オートクッカー ビストロ NF-AC700 2.4L 鍋底かき混ぜ・炒め調理 炒め物まで任せたい人

一人分ならホットクック

一人暮らしで置き場所を優先するなら、ヘルシオ ホットクック KN-HW10Gはかなり選びやすい候補です。

調理容量1.0Lで、メーカーの目安は1〜2人分。

本体は約幅22cm×奥行30.5cm×高さ24cmなので、大容量の自動調理鍋より設置場所を決めやすくなっています。

魅力は、加熱だけでなく「まぜ技ユニット」でかき混ぜまで任せられることです。

カレー、シチュー、煮物のように途中で鍋底を混ぜたくなる料理ほど、この機能が効いてきます。

最大15時間の予約設定にも対応しているので、対応メニューなら生活時間に合わせた使い方もできます。

小ささも機能の一つ

一人暮らしでは、大容量より毎日出しておけることのほうが便利な場面があります。

せっかくほったらかし調理器を買っても、使用するたびに重い本体を棚から出すようになると、そのうち普通のフライパンへ戻ってしまうかもしれません。

1〜2食を中心に作るなら、小型であること自体が使う回数につながります。

圧力ならシロカが候補

角煮や煮込み料理をよく作るなら、シロカ おうちシェフクッカー SP-MC2D151も一人暮らしと合わせやすいモデルです。

調理容量は1.6L、満水容量2.4Lで、本体は約幅24cm×奥行26cm×高さ27cm、重量約3.8kg。

圧力調理、無水調理、低温調理、蒸し調理、炊飯など11種類の調理方法と88種類のオートメニューが案内されています。

特に便利なのが自動減圧です。

圧力調理は加熱が終わっても、圧力が下がるまで待つ時間があります。

その工程まで機械側で進めてもらえると、角煮のような料理を作るときの「まだ開けられないかな」という確認を減らせます。

最大15時間の予約にも対応しているので、帰宅時間へ合わせて使いたい人にも候補になります。

混ぜて圧力ならティファール

「自動かき混ぜも圧力もほしい」という場合は、ティファール ラクラ・クッカー プロ CY3811J0が面白いところです。

鍋底から食材を動かすかきまぜパドルを搭載し、圧力調理にも対応しています。

容量は3Lでメーカー目安は2〜4人分なので、一食だけを作る人には少し大きめです。

その代わり、夕食と翌日の分をまとめて作るような生活なら容量を活かせます。

本体サイズは約幅31cm×奥行32.6cm×高さ27.4cm。

一人暮らしでは置けるかどうかがかなり重要になるため、購入前の採寸は必須だと思います。

炒め物ならビストロ

煮込みだけでなく炒め物まで任せたいなら、Panasonicのオートクッカー ビストロ NF-AC700があります。

鍋底をさらうように羽根が回る「鍋底かきまぜ」と高出力ヒーターを組み合わせ、煮物だけでなく炒め物やパスタなどにも対応しています。

調理容量は2.4Lで、本体は約幅33.3cm×奥行33.6cm×高さ22.6cm。

一人暮らしにはそれなりの存在感がありますが、フライパンで行っていた料理まで家電へ移したい人には候補になるでしょう。

日常的に手入れする主な部品が内鍋、内ふた、羽根の3点と案内されているのも、ほったらかし調理では見逃せない部分です。

選ぶなら洗いやすさ優先

ほったらかし調理器具の購入で私がかなり重視したいのは、メニュー数より手入れです。

料理が自動になっても、片付けが毎回面倒なら「今日はフライパンでいいか」となりやすいからです。

内鍋以外の部品を見る

比較するときは内鍋だけでなく、内ぶた、蒸気口、パッキン、かき混ぜ部品まで確認してください。

食洗機を使っているなら、どのパーツまで対応するかも重要です。

例えばホットクックKN-HW10Gでは、まぜ技ユニットや内ぶたなどは食洗機を利用できますが、内鍋は食洗機非対応です。

ラクラ・クッカー プロは内鍋が食洗機対応。

こうした違いは、メニューが10種類増えることより毎日の負担へ影響するかもしれません。

一台で何食作るか決める

容量も「大きいほうがお得」で選ばないほうがいいです。

一人暮らしで毎回一食しか作らないなら、小さな内鍋のほうが洗いやすく、収納もしやすくなります。

反対に、夕食と翌日の昼食をまとめて作る生活なら、2〜3L級の容量が活きてきます。

あなたが作りたいのは「一人分」なのか「一人暮らしだけど2〜3食分」なのか。

ここを決めるだけでも選択肢はかなり絞れます。

設置場所を先に決める

一人暮らしのほったらかし調理では、本体性能と同じくらい置き場所が重要です。

毎日のように使うなら、できれば出しっぱなしにできる家電を選びたいところ。

作業台を家電で埋めない

私のキッチンでは、シンク横の作業スペースの横幅が約32cmです。

ほったらかし調理家電の設置場所を考えるため一人暮らしキッチンの作業台幅約32cmを測っている様子

私のキッチンの作業スペースを測ったところ、横幅は約32cmです。幅30cmを超える自動調理家電を置けば、包丁を使うスペースにもかなり影響します。

ここへ幅30cmを超える自動調理器を常設すると、まな板やボウルを置く場所がかなり減ります。

だから私は、商品ページの本体写真を見るより先に幅と奥行きをメジャーで確認します。

ふたを開けた高さも確認

本体寸法だけでぴったり置けても、上に棚があってふたを開けられなければ使いにくくなります。

蒸気が出る製品では、メーカーが指定する周囲の空間も必要です。

「置ける」と「使いやすく置ける」は別だと思っておいたほうがいいですよ。

家電って通販の写真だと妙にコンパクトに見えるんですが、届いて台へ置くと「おお、君けっこう場所取るね」となることがあります。私は本体寸法を見たら、作業台にメジャーを置いて実物大を想像するようにしています。

収納するなら重量を見る

常設できない場合は、本体重量も確認してください。

数kgある家電を料理のたびに棚の下段から持ち上げる使い方は、最初こそ頑張れても面倒になりがちです。

毎週何度も使いたいなら、出したままにするか、腰をかがめず取り出せる棚へ置くのがおすすめです。

炊飯器や電気ケトルなどを常設している一人暮らしキッチンの3段家電ラック

私のキッチンラックです。すでに炊飯器やケトルなどの常用家電があるので、自動調理器を追加するときは置き場所まで先に考える必要があります。

予約機能は料理まで確認

仕事へ行く前に材料を入れ、帰宅時に料理が完成している。

ほったらかし調理の理想に近い使い方ですが、予約機能は「付いているか」だけでは判断できません。

全部の料理を予約できない

自動調理器に予約機能があっても、すべてのメニューを好きな時間へ設定できるとは限りません。

食材の衛生や調理方法の都合から、予約対象を限定している製品があります。

ティファールのラクラ・クッカー プロでも、予約できる調理には条件があります。

そのため、購入前には「最大15時間予約」という数字より、平日に作りたいカレー、スープ、煮物などが予約対象かまで見てください。

完全放置とは考えない

ほったらかし料理という言葉は便利ですが、安全確認まで省いていいという意味ではありません。

電子レンジや自動調理家電は火を直接見ないため安心感がありますが、容器やモードを間違えれば事故につながる可能性があります。

NITEによると、2020年から2024年までに通知された調理家電の事故515件では、使用者の誤使用・不注意が関係したものが約4割を占めています。

出典:製品評価技術基盤機構「電子レンジやIHこんろ等の調理家電の事故を防ぐポイント」

材料を入れて任せられる家電ほど、最初に取扱説明書の使用条件を確認してください。

対応していない容器、指定量を超えた材料、メーカーが認めていない調理方法を自己流で試さないことが基本です。

圧力調理は扱いに注意

電気圧力鍋は、時間のかかる煮込み料理を任せられる便利な家電ですが、圧力を扱う以上、普通の鍋とは違う注意があります。

「自動だから適当に入れても大丈夫」ではありません。

入れすぎないことが基本

消費者庁は圧力鍋について、水と食材を合わせて鍋容量の3分の2以下、豆類や麺類では3分の1以下を目安として案内しています。

また、使用前には蒸気口などに詰まりがないことやパッキンの状態を確認し、圧力が十分に下がってからふたを開ける必要があります。

出典:消費者庁「圧力鍋を安全に正しく使用しましょう」

実際には製品ごとの取扱説明書が優先されるため、材料量や調理できる食品は使っている機種の指示に合わせてください。

おすすめ料理は煮込み系

ほったらかし調理器具の良さを感じやすいのは、もともと加熱時間が長く、途中で様子を見たくなる料理です。

数分で終わる目玉焼きより、30分以上鍋を気にしていた料理のほうが手離れの差を感じやすくなります。

カレーとシチュー

自動かき混ぜ式の調理器と相性がいい代表格が、カレーやシチューです。

普通の鍋では焦げ付きが気になって何度か混ぜる料理ですが、かき混ぜまで任せられる機種ならキッチンへ戻る回数を減らせます。

食材を切る作業は残るものの、加熱時間を別の用事へ回せるだけでも平日の夕食作りは変わります。

角煮や塊肉

角煮や塊肉は電気圧力鍋を使うメリットを感じやすい料理です。

私自身、炊飯器で角煮を作ったときにも、長い煮込み時間へ付き添わなくていいことがかなり便利だと感じました。

これを日常的に作るなら、調理対応の炊飯器を流用するより、圧力調理や煮込みを正式に備えた家電のほうが使い方を判断しやすくなります。

蒸し鶏と温野菜

油を多く使わない蒸し料理も、ほったらかし調理へ向いています。

オーブンレンジ、電子レンジ用スチーマー、自動調理鍋など複数の方法があるので、新しい家電を買わなくても始めやすい料理です。

鶏肉と野菜を同時に用意できれば、一品ずつフライパンで焼くよりコンロを占領しません。

一人暮らしなら買い足し順

ほったらかし料理を始めたいからといって、いきなり大型の自動調理鍋を買う必要はありません。

すでに持っている家電から試して、「もっとこの作業を任せたい」と感じたところへ専用家電を足すほうが無駄が出にくいです。

まず電子レンジを使う

電子レンジを持っているなら、最初は温野菜や一人鍋、パスタなどをレンジ調理器へ任せてみてください。

これだけでもコンロが一口空き、加熱中に別の作業へ移れる感覚を体験できます。

数百円から買える専用容器もあるので、自動調理家電を増やす前のお試しとして使いやすい方法です。

次に手持ち家電を確認

オーブンレンジを持っているなら、自動メニューや蒸し調理、低温調理が使えないか取扱説明書を見てみましょう。

炊飯器についても、炊飯以外の調理メニューがメーカーから用意されている機種があります。

今ある家電で週に何度もほったらかし料理をするようになれば、その段階で専用の自動調理鍋へ進んでも遅くありません。

不足する工程を家電へ渡す

それでも「カレーを混ぜるのが面倒」と感じるなら自動かき混ぜ式。

「角煮をもっと手軽に作りたい」なら電気圧力鍋。

「鶏むね肉を安定して作りたい」なら低温調理器。

こんなふうに、欲しい商品を探す前に自分がやめたい作業を一つ決めると選びやすくなります。

「ほったらかし調理器が欲しい」より、「カレーを途中で混ぜに戻るのをやめたい」と考えるほうが機種を選びやすいです。家電にやってほしい仕事を先に決める感じですね。

ほったらかし調理器具のよくある質問(FAQ)

最後に、ほったらかし料理を始めるときに気になりやすい疑問へまとめて答えます。

Q1. 一人暮らしに一番おすすめのほったらかし調理器具は?

A. 普段のおかずを幅広く任せたいなら、小型の自動調理鍋が使いやすいです。煮物やカレーをよく作るなら自動かき混ぜ式、角煮や塊肉が多いなら電気圧力鍋が候補になります。ただし、すでに高機能なオーブンレンジを持っている場合は、買い足す前に既存家電の自動メニューも確認してみてください。

Q2. ほったらかし調理器具なら外出中も使えますか?

A. 製品によって異なります。予約調理を想定した自動調理家電もありますが、すべてのメニューが予約できるわけではありません。外出を伴う使い方は、メーカーが案内している予約機能や使用条件に従ってください。「ほったらかし」という言葉だけを基準に判断しないことが大切です。

Q3. 炊飯器でほったらかし料理を作っても大丈夫ですか?

A. 調理メニューを備え、メーカーが対応を案内している機種なら選択肢になります。ただし、炊飯器なら何でも煮込み料理へ使えるわけではありません。私は炊飯器でポトフや角煮を作った経験がありますが、現在使う場合は必ずその機種の取扱説明書と対応レシピを確認します。

Q4. 自動調理鍋と電気圧力鍋はどちらがラクですか?

A. 何を任せたいかで変わります。途中のかき混ぜを減らしたいなら自動かき混ぜ式の調理鍋、時間のかかる角煮や煮豆を作りたいなら電気圧力鍋が向いています。両方の機能を備えた製品もありますが、本体サイズや洗うパーツも増える可能性があるので、一人暮らしでは必要な機能から選ぶのがおすすめです。

Q5. 洗い物が少ないほったらかし調理器具は?

A. 少量調理なら電子レンジ調理器が扱いやすいです。容器一つで加熱から食卓まで済ませられる製品なら、鍋やフライパンを洗わずに済む場合があります。自動調理鍋を選ぶ場合は、内鍋だけでなく内ぶた、パッキン、かき混ぜ部品の数と食洗機対応まで確認すると、使用後の負担を比べやすくなります。

ほったらかし調理器具まとめ

ほったらかし料理をラクにするために、必ずしも一番高機能な自動調理家電を買う必要はありません。

大事なのは、加熱中に自分がやっている作業をどれだけ機械へ渡せるかです。

カレーを混ぜる作業までなくしたいなら自動かき混ぜ式、角煮を手軽に作りたいなら電気圧力鍋、焼き物や蒸し料理ならオーブンレンジ、少量のおかずなら電子レンジ調理器でも十分役立ちます。

そして忘れたくないのが、洗浄と収納。

調理中に30分手が空いても、毎回面倒な分解洗浄が待っているなら、あなたにとって本当の時短とは言いにくいでしょう。

「調理時間+見張る時間+洗う時間+出し入れする時間」まで含めてラクになる物を選ぶ。

私はこの基準で考えるのが、一人暮らしのほったらかし調理器具選びでは一番失敗しにくいと思っています。

材料を入れてボタンを押したあと、「じゃあ洗濯してくるか」とキッチンを離れられる。この時間が増えるのが、私にとってほったらかし調理の一番うれしいところです。料理をやめるための道具ではなく、自炊を続けやすくする道具ですね。
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ショウ

一人暮らし・自炊歴約4年の管理人ショウです。30代から料理にハマり、普段のご飯からパン・ケーキ作りまで楽しんでいます。実際に使った経験をもとに、一人暮らしに役立つ調理器具やキッチンづくりの情報を発信しています。

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