こんにちは、ひとりキッチン研究所のショウです。
料理を始めたころって、道具の名前が意外とややこしいんですよね。
私もヘラ、フライ返し、ターナー、スパチュラあたりは「見た目が似てるけど、結局どれが何なんだ?」となかなか覚えられませんでした。
しかも調理器具売り場へ行くと、お玉が「レードル」、フライ返しが「ターナー」と書かれていることもあり、名前だけ覚えようとすると余計に混乱します。
そこでこの記事では、家庭でよく使われる調理器具の名前と用途を、切る、混ぜる、すくう、こす、焼くといった「何をする道具なのか」で分けて紹介します。
名前を丸暗記するより、用途とセットで覚えた方がずっと分かりやすいですよ。
記事のポイント
- 家庭で使う代表的な調理器具の名前
- 切る・混ぜる・すくうなど道具ごとの用途
- ターナーやレードルなど似た名称の違い
- 料理初心者が最初にそろえる道具の考え方

私が普段使っている調理器具の一部です。包丁、キッチンバサミ、ボウル、フライパン、保存容器など、家庭料理では用途の異なる道具を組み合わせて使います。
調理器具とは何を指すのか
まず「調理器具」という言葉そのものを確認しておきます。
家庭ではかなり広い意味で使われており、包丁から鍋、ボウル、小さなキッチンツールまで含めて調理器具と呼ぶことがあります。
料理に使う道具の総称
調理器具とは、食材を切る、混ぜる、加熱する、量る、すくうなど、料理をするために使う道具の総称です。
例えば包丁、まな板、鍋、フライパン、お玉、トング、ボウル、ザルなどが代表的ですね。
さらに広く考えれば、保存容器や電子レンジ用調理容器なども調理用品として扱われます。
一方、完成した料理を食べるための皿、茶碗、コップなどは一般的には「食器」と呼び、調理器具とは分けて考えます。
キッチンツールは小型器具が中心
「キッチンツール」という言葉は、お玉、トング、ヘラ、泡立て器、ピーラーなど、手で持って使う比較的小さな調理器具に使われることが多いです。
ただし呼び方に全国共通の厳密な境界があるわけではありません。
同じお玉でも「調理器具」「キッチン用品」「キッチンツール」のどこへ分類されるかは、店やメーカーによって変わります。
名称で迷ったときは、「これは何というジャンルの商品か」より「何をするための道具か」を見る方が実用的です。
調理家電とは少し意味が違う
炊飯器、電子レンジ、ミキサー、フードプロセッサー、電気圧力鍋などは、一般的には「調理家電」と呼ばれます。
ただ、広い意味では料理に使う器具なので、通販サイトなどで調理器具と同じ大きなカテゴリーへ入っている場合もあります。
手動の道具と電気製品を分けて知りたい場合は、当サイトの一人暮らし向け電気調理器具の種類と選び方も参考にしてください。
調理器具の名前一覧
まずは家庭料理で登場しやすい調理器具を一覧で見てみましょう。
家庭科で調理器具の名称を確認したい場合にも使いやすいよう、名前だけでなく主な用途も並べました。
| 用途 | 調理器具の名前 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 切る | 三徳包丁 | 肉・魚・野菜を幅広く切る |
| 切る | 牛刀 | 肉や野菜などを切る |
| 切る | ペティナイフ | 果物や細かな食材を切る |
| 切る | キッチンバサミ | 肉・葉物・薬味・袋などを切る |
| 切る | スライサー | 野菜を薄く切る |
| むく | ピーラー | 野菜や果物の皮をむく |
| おろす | おろし金 | 大根・生姜・にんにくなどをおろす |
| 刻む | チョッパー | 野菜などを細かく刻む |
| 混ぜる | ボウル | 材料を混ぜる・下味を付ける |
| 混ぜる | 泡立て器 | 卵やクリームなどを混ぜる |
| 混ぜる | 木べら | 炒め物や煮物を混ぜる |
| 混ぜる | ゴムベラ | 生地やクリームを混ぜて集める |
| 混ぜる | 調理スプーン | 混ぜる・すくう・盛り付ける |
| つぶす | マッシャー | じゃがいもなどをつぶす |
| する | すり鉢・すりこぎ | ごまや食材をすりつぶす |
| 量る | 計量カップ | 水や調味液を量る |
| 量る | 計量スプーン | 少量の調味料を量る |
| 量る | キッチンスケール | 食材の重さを量る |
| 量る | 調理用温度計 | 油や食材などの温度を測る |
| 水切り | ザル | 野菜の水切りや麺の湯切り |
| こす | ストレーナー | 液体をこす・細かな食材をすくう |
| こす | 茶こし | 茶葉や粉などをこす |
| すくう | お玉 | 汁物をすくう |
| すくう | 穴あきお玉 | 汁を切りながら具をすくう |
| すくう | 網じゃくし | 揚げ物やゆで物をすくう |
| 返す | フライ返し | 焼いた食材を裏返す |
| 返す | ターナー | 焼いた食材を返す・すくう |
| つかむ | トング | 食材をつかむ・返す・盛り付ける |
| つかむ | 菜箸 | 食材をつかむ・混ぜる・返す |
| 焼く | フライパン | 焼く・炒める・煮る |
| 焼く | 玉子焼き器 | 卵焼きを作る |
| 焼く | グリルパン | 肉・魚・野菜などを焼く |
| 焼く | スキレット | 焼き物やオーブン料理に使う |
| 煮る | 片手鍋 | 汁物・ゆで物・少量の煮物 |
| 煮る | 両手鍋 | 煮込み料理や多めの汁物 |
| 煮る | 雪平鍋 | だし・汁物・ゆで物など |
| 煮る | 土鍋 | 鍋料理や炊飯 |
| 蒸す | せいろ | 野菜・肉・点心などを蒸す |
| 蒸す | 蒸し器 | 蒸気で食材を加熱する |
| 揚げる | 天ぷら鍋 | 油を入れて揚げ物を作る |
| 下ごしらえ | バット | 切った食材や衣を一時的に置く |
| 保存 | 保存容器 | 作り置きや残った料理を保存する |
このように並べると数は多いですが、家庭で毎日全部使うわけではありません。
普段の自炊なら、包丁、まな板、フライパン、鍋、ボウル、ザル、お玉、トングなど、出番の多い十数種類だけでもかなりの料理を作れます。
具体的にどれから買うべきか迷う場合は、親記事となる一人暮らしにおすすめの調理器具と選び方で、サイズや収納まで含めて紹介しています。

私が普段使っている小物調理器具です。お玉、フライ返し、泡立て器、キッチンバサミ、トング、菜箸など、見た目が似ていても得意な作業は少しずつ違います。
切る調理器具の名前と用途
食材を切る道具というと包丁が中心ですが、皮をむく、薄くする、細かく刻むなど、作業によって専用の器具があります。
まずは包丁を基本にして、面倒に感じる作業が増えてから追加すると道具が増えすぎません。
包丁とキッチンバサミ
家庭用として分かりやすいのが三徳包丁です。
肉・魚・野菜まで幅広く使えるので、「まず包丁を1本」と考えるなら候補にしやすいタイプですね。
牛刀は先端が細く、肉を切るイメージがありますが、野菜を含む幅広い食材へ使われます。
ペティナイフは小型で、果物、薬味、細かな飾り切りなどに扱いやすい包丁です。
包丁の種類は料理で増やす
このほか、魚をさばく出刃包丁、刺身を切る柳刃包丁、パンを切るパン切り包丁などがあります。
ただ、家庭料理を始める時点で何本も必要というわけではありません。
私は三徳包丁とペティナイフを使っていますが、最初から2本必要だったとは感じていません。
まず万能に使える1本を持ち、不便な作業が具体的に出てきたら追加するくらいで十分です。

私が使っている三徳包丁とペティナイフです。三徳包丁は普段の調理全般、ペティナイフは果物や細かな作業というように使い分けています。
キッチンバサミも立派な切る道具です。
肉や葉物を少量切る、薬味を刻む、食品袋を開けるなど、包丁とは違う場面で活躍します。
ピーラーとスライサー
ピーラーは、じゃがいも、にんじん、大根などの皮を薄くむく道具です。
T字型がよく見られますが、縦方向に刃が付いたI字型もあります。
スライサーは野菜などを一定の薄さに切る器具で、千切り用の刃を備えた製品もあります。
包丁でも同じ作業はできますが、大量に薄切りするときはかなり楽です。
千切りや薄切りを効率化したい場合は、調理用スライサーの選び方もあわせて確認してみてください。
おろし金は削る道具
おろし金は、大根、生姜、にんにく、チーズなどを細かくすりおろす器具です。
似た形の「グレーター」という名称もよく見ます。
グレーターも食材を削る器具のため、商品によってはおろし金とほぼ同じ用途で使われています。
スライサーは刃が露出しているため、食材が小さくなった状態で無理に素手で押し込まないことが大切です。
付属の安全ホルダーがある製品では、取扱説明に従って使用してください。
混ぜる調理器具の名前
料理では「混ぜる」だけでも、液体を混ぜる、生地を混ぜる、炒めながら混ぜるなど作業がかなり違います。
だからこそ、ボウル、泡立て器、木べら、ゴムベラなど複数の道具があるわけです。
ボウルと泡立て器
ボウルは食材を入れ、混ぜる、洗う、下味を付けるといった下ごしらえに使います。
ステンレス、プラスチック、耐熱ガラスなど素材もさまざま。
私は耐熱ガラス製の大きなボウルを、普段の料理だけでなくパン作りにも使っています。
透明なので横から材料の状態が見えるところも気に入っています。

私が料理やパン作りに使っている耐熱ガラス製ボウルです。混ぜる、下味を付ける、生地を発酵させるなど幅広く使っています。
泡立て器は、卵、クリーム、調味液などを混ぜる道具です。
英語由来で「ホイッパー」「ウィスク」と書かれていることもあります。
サイズや素材まで比較したい場合は、一人暮らし向けボウルの選び方で耐熱ガラスやステンレスの違いも詳しく紹介しています。
ヘラとスパチュラは幅が広い
ややこしいのが「ヘラ」という名前です。
木べら、シリコーンヘラ、ゴムベラ、フライ返しのような平たい道具まで、かなり広くヘラと呼ばれることがあります。
スパチュラも同様で、製菓用の柔らかいヘラを指すこともあれば、平たい返し用ツールの商品名に使われることもあります。
なので「スパチュラだから必ずこの形」と覚えなくても大丈夫です。
先端が柔らかければ生地を集める、広く平らなら返す、と形と用途を見た方が迷いません。
マッシャーとすり鉢
マッシャーは、ゆでたじゃがいも、かぼちゃ、ゆで卵などを押しつぶす道具です。
ポテトサラダやコロッケをよく作る人なら出番を作りやすいでしょう。
すり鉢とすりこぎは、ごま、豆、香辛料などをすったりつぶしたりする昔ながらの調理器具です。
専用品は便利ですが、作る料理によってはフォークやスプーンで代用できる場合もあります。
すくう返すつかむ道具
このグループは名前が特にややこしいところです。
お玉とレードル、フライ返しとターナーなど、日本語名とカタカナ名がほぼ同じ器具を指す場合があります。
お玉とレードル
お玉は、汁物や煮物の汁をすくうための丸く深い器具です。
売り場では「レードル」と表示されることもあります。
つまり家庭料理では、お玉とレードルはほぼ同じ種類の器具として考えて問題ありません。
素材や形まで含めた違いは、レードルとお玉の違い・選び方で詳しく紹介しています。
穴が開いたタイプは「穴あきお玉」と呼ばれ、汁を切って具だけを取りたい場合に使います。
フライ返しとターナー
フライ返しは、ハンバーグ、魚、目玉焼きなどを下から支えて裏返す道具です。
商品名では「ターナー」と呼ばれることが多く、これも家庭用ではほぼ同じ種類と考えれば分かりやすいです。
穴が開いたものは余分な油や汁を落としやすく、「穴あきターナー」などと呼ばれます。
穴あき・幅広・シリコーンなどの違いまで知りたい場合は、ターナーとフライ返しの違い・選び方も参考にしてください。

フライ返しやターナーと呼ばれる平たい調理器具です。食材の下へ差し込み、焼いた物を返したり取り出したりします。
トングと菜箸
トングは食材をつかむ道具ですが、実際にはかなり多用途です。
肉を返す、パスタを混ぜる、サラダを和える、盛り付けるなど、一本で複数の作業を担当できます。
菜箸も、混ぜる、返す、つまむ、盛り付けるなど用途は似ています。
ただ、細かな食材をつかむなら菜箸、肉や麺をまとめてつかむならトングの方が扱いやすい場面があります。
最初から両方買わず、普段の料理に合う方から始めても構いません。
計量する調理器具の名前
調理器具の名称を覚えるなら、計量器具も外せません。
特に料理を始めたばかりの時期は、目分量より計量器具を使った方がレシピを再現しやすくなります。
計量カップと計量スプーン
計量カップは、水、牛乳、だし、調味液などの体積を量ります。
一般的な料理用の計量カップでは1カップ200mlが基準です。
計量スプーンは少量の調味料を量る道具で、大さじ1杯は15ml、小さじ1杯は5mlが基本になります。
なお、炊飯用の1合カップは180mlなので、料理用の200mlカップとは容量が違います。

私が使っている透明な計量カップです。液体を量るだけでなく、卵を溶いたり調味液を先に混ぜたりする器として使うこともあります。
キッチンスケールは重さを量る
キッチンスケールは、食材の重量を量る器具です。
料理だけなら計量スプーンとカップで済むことも多いですが、パンやお菓子を作るようになると登場回数が一気に増えます。
小麦粉、砂糖、バターなどをグラム単位で量る場合には欠かせません。

デジタルキッチンスケールは食材の重さを量る器具です。私は料理だけでなく、パンやお菓子作りでもかなり使っています。
水切りとこす道具の名前
ザル、ストレーナー、茶こしなどは、どれも穴や網を使う道具です。
見た目は似ていますが、網目の細かさや形によって得意な作業が変わります。
ザルは水切りの基本
ザルは、野菜を洗う、麺を湯切りする、食材の水分を落とすなど家庭料理で出番の多い道具です。
ステンレス製のメッシュタイプ、穴を開けたパンチングタイプ、樹脂製などがあります。
ボウルと近いサイズを選ぶと、洗った野菜を受けたり、重ねて使ったりしやすくなります。
ボウルと重ねやすさや収納性まで比較するなら、一人暮らし向けザルの選び方で詳しく紹介しています。

持ち手付きのメッシュタイプです。こうした形は水切りだけでなく、食材をこしたり少量の麺を引き上げたりする用途にも使えます。
ストレーナーと茶こし
ストレーナーは英語由来の名称で、液体をこす器具全般に使われます。
持ち手付きの小さな網を「ストレーナー」として販売している店も多いですね。
茶こしは名前の通り茶葉をこす小型の網ですが、粉糖やココアを振りかけるといった製菓用途にも使えます。
網じゃくしは柄の先に網が付いた形で、ゆでた食材や揚げ物を液体からすくい上げるのが主な役目です。
焼く煮る調理器具の名前
加熱調理の中心になるのがフライパンと鍋です。
形や素材によって名前が細かく分かれますが、まず「焼くならフライパン」「煮るなら鍋」を基準にすれば難しくありません。
フライパンの種類
フライパンは、焼く・炒めるための代表的な器具です。
深さのある製品なら、煮る、ゆでる、蒸し焼きにするといった使い方もできます。
私自身、26cmの深さがあるフライパンを鍋料理へ使うこともあります。
形が変わると名称も変わる
深型フライパンは側面が高く、炒め物や汁気のある料理へ使いやすいタイプです。
中華鍋は底から側面まで丸みがあり、高温で炒める料理などに使われます。
玉子焼き器は四角い形で、卵焼きを巻きやすくした専用のフライパンです。
グリルパンは焼き物向けで、底面に凹凸を設けたタイプもあります。
スキレットは厚みのある鋳鉄製が代表的で、焼き料理やオーブン料理にも使われます。
サイズや素材まで含めて選びたい場合は、一人暮らし向けフライパンの選び方も確認してみてください。

私が使っている20cmと26cmの鉄フライパンです。同じ「フライパン」という名称でも、サイズによって一度に調理できる量や使いやすい料理はかなり変わります。
鍋の種類
片手鍋は片側に長い取っ手があり、味噌汁、スープ、ゆで物など少量の調理に便利です。
両手鍋は左右に持ち手があり、煮込み料理などに使われます。
雪平鍋は軽量な金属製が多く、だしを取る、麺をゆでる、煮物を作るなど和食でよく使う形。
土鍋は鍋料理のほか、炊飯にも使われます。
ミルクパンは小型の片手鍋で、飲み物や少量のスープなどに使いやすいタイプです。
キャセロールは商品によって形が異なりますが、一般的には煮込み料理などに使う深めの鍋を指します。
片手鍋・両手鍋・雪平鍋などから自分に合う物を選ぶ基準は、一人暮らし向け鍋の選び方で詳しくまとめています。
蒸す揚げる専用器具
せいろは木や竹などで作られた蒸し器で、蒸気を利用して野菜、肉、点心などを加熱します。
金属製の蒸し器や、鍋へ入れて使う蒸し板もあります。
天ぷら鍋・揚げ鍋は、油を入れて揚げ物をするための鍋です。
油切り網、バット、温度計、オイルポットなどを組み合わせれば、揚げる前後の作業もやりやすくなります。
バットの用途が分かりにくい場合は、調理器具のバットの使い方と必要性も参考にしてください。
電子レンジ調理器具の名前
現在は火を使う鍋やフライパンだけでなく、電子レンジ専用の調理器具もかなり多くあります。
ただし「電子レンジ調理器具」と「調理家電」は分けて考えると分かりやすいです。
レンジ専用容器も調理器具
レンジ用パスタ容器、温野菜調理器、レンジ用炊飯容器、シリコーンスチーマー、ゆで卵調理器などが代表例です。
電気で動く機械ではなく、電子レンジの中へ入れて使う「容器側」が調理器具ですね。
一人分だけ作る場合は、鍋を使わず調理できる製品が便利なこともあります。
家電は別カテゴリーで考える
電子レンジ、オーブンレンジ、炊飯器、フードプロセッサー、ミキサー、ハンドブレンダーなどは調理家電です。
私もオーブンレンジを使っていて、温めだけでなくパン、ケーキ、焼き料理までかなり任せています。
道具の名前を覚える段階では、電源を使わない器具と電気で動く家電をいったん分けると頭に入りやすいですよ。
パスタ・温野菜・ゆで卵などをレンジで作りたい場合は、電子レンジ調理器具のおすすめと選び方で用途別に比較しています。

オーブンレンジは包丁やフライパンとは異なり調理家電に分類されますが、広い意味では家庭で料理をするための器具の一つです。
似た調理器具の名称の違い
調理器具の名前一覧を見ていて一番引っかかりやすいのが、同じような器具に複数の名称があることです。
ここだけ覚えておけば、売り場で「別の道具なのかな」と迷う回数をかなり減らせます。
お玉とレードルはほぼ同じ
お玉は日本で昔から使われている呼び方で、レードルは英語の「ladle」に由来する名称です。
家庭用品として売られている物では、基本的に同じような形と用途を指します。
なのでレシピに「レードル1杯」と出てきても、「知らない専門器具が必要なのか」と身構えなくて大丈夫です。
フライ返しとターナーも近い
フライ返しは食材を裏返すための日本語名で、ターナーも同じ用途の器具へ使われる名称です。
穴あき、幅広、薄型、シリコーン製、ステンレス製など形には違いがあります。
しかし大きな役割は「食材の下へ差し込み、持ち上げたり返したりすること」です。
ヘラはもっと広い呼び方
ヘラはさらに幅広く、木べら、ゴムベラ、シリコーンヘラ、炒め物用ヘラなどをまとめて呼べます。
だから「ヘラ=フライ返し」と完全に固定して覚えると、別の商品を見たときに混乱しやすくなります。
名前が似た器具は、動作で覚えるのがコツです。
汁をすくうならお玉・レードル、焼き物を返すならフライ返し・ターナー、食材をつかむならトングという感覚で十分ですよ。
初心者がそろえる調理器具
名前一覧を見たあとに「結局どれを買えばいいの?」となる人も多いと思います。
ここでは数を増やすことより、自分が作りたい料理から逆算して考えます。
基本料理から必要品を選ぶ
例えば野菜炒めを作るなら、包丁、まな板、フライパン、菜箸またはトングがあれば始められます。
味噌汁なら包丁、まな板、鍋、お玉。
パスタなら鍋または深型フライパン、ザル、トングといった具合です。
このように「料理名→必要な作業→必要な器具」とたどっていけば、使わない道具を買いにくくなります。
本当に最小限から始めたい場合は、一人暮らしで最低限そろえたい調理器具一覧もあわせて確認してみてください。
セット購入も選択肢
自宅に何もない状態なら、包丁、フライパン、ボウル、ザル、計量器具などを個別に探すのは意外と大変です。
現在はメーカーから初心者向けのセット商品も販売されており、例えば貝印の一人暮らし9点セットには、フライパン、フタ、三徳包丁、ボウル、ザル、調理スプーン、ターナー、計量カップ、まな板といった基本器具が含まれています。
ただしセットなら必ず得という意味ではありません。
すでに包丁やフライパンを持っているなら、必要な物だけ単品購入した方が無駄を減らせるでしょう。
ゼロからまとめてそろえたい場合は、一人暮らし向け調理器具セットの選び方も参考にしてください。
一人暮らしは数を増やしすぎない
一人暮らしでは、一度に作る量だけでなく収納スペースも限られます。
道具を少数精鋭に絞りたい人は、ミニマリスト向け一人暮らし調理器具も参考になります。
そのため、同じ仕事をする道具を何本も持つより、一つで複数の料理に使える物から選ぶ方が扱いやすいです。
例えばトングなら、肉を返す、麺をつかむ、サラダを和える、盛り付けるまで担当できます。
深めのフライパンなら焼く・炒めるだけでなく、煮る、ゆでる、蒸し焼きにする料理にも回せます。
収納スペースを減らしたい場合は、ティファールの取っ手が取れる調理器具のように、鍋やフライパンを重ねられるタイプも候補です。
ただし着脱式の取っ手は、メーカーが指定する対応製品を確認して使用してください。
調理器具は収納まで考える
調理器具の名称を覚えて買いそろえても、使うたびに戸棚の奥から掘り出していたら料理が面倒になります。
私は「何を持っているか」と同じくらい「どこへ置くか」を大事にしています。
よく使う道具を取りやすくする
お玉、ヘラ、キッチンバサミ、ザルなど、頻繁に使う物は取り出しやすい場所へ。
私はワイヤーネットへ吊るし、使いたいときに片手で取れるようにしています。
壁面を活用する具体的な方法は、調理器具を吊るす収納術で実際の収納例とあわせて紹介しています。
一方、製菓用の道具など出番が限られる物は、多少取り出しにくい場所でも困りません。

私のキッチンでは、出番の多いザル、お玉、泡立て器、ヘラ、キッチンバサミなどをワイヤーネットへ吊るしています。
鍋とフライパンは形を見る
鍋やフライパンは本体より取っ手が場所を取る場合があります。
ボウルとザルは近い直径なら重ねられることもありますし、薄いまな板や天板は立てる方法もあります。
調理器具ごとの置き方については、一人暮らしの調理器具収納の基本ルールで実際の収納例を紹介しています。

コンロ下には鍋やフライパン、天板など形の大きな調理器具を収納しています。買う前に置き場所を考えておくと、道具を増やしすぎにくくなります。
調理器具の名前に関するよくある質問(FAQ)
最後に、調理器具の名前一覧を調べている人が迷いやすい疑問へまとめて答えます。
Q1. 家庭で使う基本的な調理器具の名前は何ですか?
A. 基本になるのは、包丁、まな板、フライパン、鍋、ボウル、ザル、お玉、トングまたは菜箸、計量カップ、計量スプーンなどです。これだけでも切る・焼く・煮る・混ぜる・水切り・計量といった家庭料理の主要な作業をかなりカバーできます。最初から一覧にある道具を全部そろえる必要はありません。
Q2. フライ返しとターナーは違う調理器具ですか?
A. 家庭用品では、ほぼ同じ用途の器具を指すと考えて大丈夫です。どちらも平たい先端を食材の下へ入れ、持ち上げたり裏返したりするために使います。ただし商品の形、素材、穴の有無などには違いがあります。
Q3. お玉とレードルの違いは何ですか?
A. 家庭料理では基本的に同じ種類の道具です。日本語ではお玉、商品名や料理用語ではレードルと呼ばれる場合があります。どちらも汁物やソースなどをすくうために使います。
Q4. 調理器具とキッチン用品は何が違いますか?
A. 調理器具は料理そのものに使う道具を指すことが多く、キッチン用品はさらに広い言葉です。キッチン用品には調理器具のほか、保存用品、収納用品、洗浄用品、水切り用品などが含まれる場合があります。ただし販売店によってカテゴリー分けは異なります。
Q5. 料理初心者は調理器具をセットで買うべきですか?
A. 家に何もない状態ならセット購入も便利ですが、必須ではありません。普段作る料理が決まっているなら、包丁、まな板、フライパン、鍋など出番の多い物から単品でそろえる方法でも十分です。私は、使う料理が具体的に思い浮かぶ道具から買い足す方が、一人暮らしでは収納を圧迫しにくいと感じています。
調理器具の名前一覧まとめ
調理器具には数え切れないほどの種類がありますが、名前だけを全部暗記する必要はありません。
切るなら包丁やキッチンバサミ、むくならピーラー、混ぜるならボウルや泡立て器、すくうならお玉、返すならターナー、つかむならトング、水切りならザルというように、まず用途と結び付けて覚えてみてください。
そうすると初めて見る器具でも、形から「これは返す道具かな」「これはこす道具かな」と役割を想像しやすくなります。
私自身、ヘラやターナーの名前を丸暗記しようとしていたころより、料理の作業ごとに考えるようになってからずっと分かりやすくなりました。
そして、調理器具一覧に載っているからといって、あなたのキッチンに全部必要なわけではありません。
自分が作る料理で何度も登場する道具だけを選び、必要になったら少しずつ増やすくらいがちょうどいいと思います。
料理を始めるための道具は、思っているほど多くありません。
まずは一品作ってみて、「これがあると楽だな」と感じたものを次に加えていきましょう。