こんにちは、ひとりキッチン研究所のショウです。
私は2024年3月に東芝の26Lオーブンレンジ「ER-YD70(K)」を34,380円で購入し、冷凍ご飯の温めからパン、ケーキ、焼き芋までかなり日常的に使っています。
便利な一方で、オーブンを30分、60分と動かしていると「これ、電気代はどれくらいなんだろう」と気になることがあります。
しかも、操作画面に出る「レンジ1000W」と、本体仕様にある「消費電力1430W」は同じ数字ではありません。
オーブンレンジの電気代を考えるときは、加熱出力と消費電力を分けて見ることが大切です。
この記事では、私が使っているER-YD70(K)の実際の仕様を例に、電気代の計算方法、レンジとオーブンで負担が変わる理由、節約するときに見るべき数字まで噛み砕いて解説します。

楽天市場での購入履歴画面です。購入日(2024年3月10日)、店舗名、購入金額(34,380円)が確認でき、実際に購入して使っていることが分かります。
記事のポイント
- オーブンレンジの電気代を計算する方法
- レンジ1000Wと消費電力の違い
- ER-YD70(K)の年間消費電力量の目安
- 電気代を抑えやすい使い方と選び方
オーブンレンジの電気代目安
オーブンレンジの電気代は、製品名や庫内容量だけでは決まりません。
基本は消費電力、使用時間、電力量料金単価の3つで考えると分かりやすいです。
オーブンレンジそのものの容量や機能から選びたい場合は、一人暮らし向けオーブンレンジの選び方と比較もあわせて確認してみてください。
電気代の計算式
家電の電気代は、ざっくり言うと「消費電力をkWに直す × 使用時間 × 1kWhあたりの料金」で計算できます。
電気代の目安=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)
たとえば消費電力1000Wの家電なら、1000Wは1kWです。
1時間使い続けると1kWhなので、31円/kWhで計算すれば約31円となります。
10分なら1時間の6分の1なので、約5.2円です。
1000Wを10分使う場合
計算は「1kW × 10÷60時間 × 31円」で、約5.17円になります。
ただし、ここで使っている1000Wは消費電力が1000Wだった場合の話です。
オーブンレンジの「レンジ1000W」は、食品に与えるマイクロ波の出力を示していることがあり、そのまま消費電力として計算できません。
料金単価は31円で見る
家電の電気代をカタログ上で目安計算するときは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWh(税込)を使うと比較しやすいです。
この単価は2022年7月22日に改定された目安で、実際の請求額は契約している電力会社や料金プランなどによって変わります。
つまり、ここで出す金額は家計簿と1円単位で一致する数字ではなく、製品同士や使い方を比べるための目安と考えてください。
出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q&A」
私がER-YD70(K)を購入した頃の資料では27円/kWhで計算した年間電気代が約1,981.8円でした。
同じ73.4kWh/年を31円/kWhで計算すると約2,275.4円/年になるため、同じ製品でも計算に使う単価で表示額は変わります。
ER-YD70の消費電力
ここからは、私が実際に使っている東芝ER-YD70(K)を例に見ていきます。
「1000W」「1430W」「1220W」と数字がいくつも出てきますが、それぞれ意味が違います。

本体側面に貼られている製品仕様のラベル画像です。型番(ER-YD70(K))、外形寸法、消費電力、2023年製であることなどが詳細に記載されています。
レンジ1000Wの意味
ER-YD70(K)のレンジ機能は、高周波出力が1000W、600W、500W、200W相当、100W相当となっています。
このうち1000Wは最大3分の短時間出力で、その後は自動的に600Wへ切り替わる仕様です。
一方、レンジ機能の消費電力は1430W。
つまり「レンジ1000W」という表示は、コンセントから1000Wだけ消費するという意味ではありません。
この違いを知らずに「1000W×時間」で電気代を出すと、ER-YD70(K)では実際の仕様とズレた計算になってしまいます。

オーブンレンジ正面の操作パネルのアップ画像です。デジタル表示窓、各種操作ボタン(レンジ、オーブン、あたためなど)、および自動メニューの番号一覧が確認できます。
レンジとオーブンで何が違うのかから知りたい場合は、電子レンジとオーブンレンジの違いで加熱方式も含めて解説しています。
オーブンは1220W
ER-YD70(K)のオーブン・グリル機能の消費電力は1220Wで、オーブンのヒーター出力は1150W、グリルのヒーター出力は800Wです。
ここでも「消費電力」と「ヒーター出力」は別の数字になっています。
オーブンはレンジ加熱より1回の調理時間が長くなりやすいので、瞬間的なワット数だけでなく何分運転するかが電気代に響きます。
私はパンやケーキも焼きますし、焼き芋では150℃で90分加熱することもあります。

ER-YD70-Kの庫内でさつまいもを加熱している様子。ドア越しに焼いている状態と「90分」の表示が確認できる。
年間消費電力量73.4kWh
ER-YD70(K)の年間消費電力量は73.4kWh/年です。
内訳は、電子レンジ機能が58.0kWh/年、オーブン機能が15.4kWh/年、年間待機時消費電力量が0.0kWh/年となっています。
31円/kWhで単純計算すると、年間の目安は約2,275円です。
内訳を同じ単価で見ると、レンジ機能分が約1,798円、オーブン機能分が約477円となります。
ただし、この年間消費電力量は省エネ法の測定方法に基づく数値で、私やあなたの実際の料理回数をそのまま再現したものではありません。
毎日レンジを使う人と、週末にオーブンを長く使う人では実際の電気代は当然変わります。
「年間約2,275円だから、誰が使っても年間2,275円」ではありません。
年間消費電力量は比較に便利な共通指標であり、実際の負担は使用回数と時間で上下します。
レンジとオーブンの差
同じER-YD70(K)の中でも、レンジとオーブンでは電気を使う時間の感覚がかなり違います。
私の普段使いでも、冷凍ご飯の温めは数分で終わる一方、パンや焼き菓子は予熱を含めて数十分単位です。
レンジは短時間加熱
レンジ機能は消費電力が1430Wと大きめですが、温めが数分で終わることが多いため、1回あたりの電力量は抑えやすいです。
仮に1430Wを5分間ずっと消費するとした単純計算なら、「1.43kW × 5÷60時間 × 31円」で約3.7円になります。
実際は加熱制御が入るため、この数字は実測値ではありません。
それでも、ワット数が大きい家電でも使用時間が短ければ、1回の電気代は必ずしも大きくならないことはイメージしやすいでしょう。
逆に、低い出力で必要以上に長く温めれば、時間が伸びた分だけ電力量も増える可能性があります。
オーブンは時間が長い
オーブンは庫内全体を設定温度まで上げ、その温度を保ちながら食材へ熱を入れていきます。
そのため、レンジのように2~5分で終わる料理より、20分、40分、60分と運転時間が長くなりがちです。
ER-YD70(K)を1220Wとして30分ずっと同じ消費電力だったと仮定すると約18.9円、60分なら約37.8円、90分なら約56.7円です。
ただし、オーブンは温度を保つためにヒーターを制御するので、実際に1220Wを途切れなく消費し続けるわけではありません。
ここは「30分なら必ず18.9円」と見るのではなく、長時間調理ほど電力量が増えやすいという比較用の数字として見てください。

東芝の26Lオーブンレンジ「ER-YD70-K」で焼いたマーブルパウンドケーキをカットし、断面が分かるように皿へ盛り付けた様子です。プレーン生地とココア生地のマーブル模様、焼き色、膨らみ具合が確認できます。
定格消費電力で試算
目安を比べやすいよう、ER-YD70(K)の定格消費電力が運転中ずっと続いたと仮定して計算すると次のようになります。
| 使い方の例 | 計算に使う消費電力 | 時間 | 31円/kWhでの目安 |
|---|---|---|---|
| レンジ加熱 | 1430W | 5分 | 約3.7円 |
| オーブン加熱 | 1220W | 30分 | 約18.9円 |
| オーブン加熱 | 1220W | 60分 | 約37.8円 |
| オーブン加熱 | 1220W | 90分 | 約56.7円 |
この表は実測した電気代ではなく、定格消費電力を時間いっぱい使ったと仮定した単純計算です。
それでも「1430Wだからレンジの方が高い」とワット数だけで判断するのが危ない理由は見えてきます。
調理家電全体の電気代を比べたい場合は、調理家電の電気代と消費電力の見方も参考になります。
電気代が増えやすい使い方
節約というと「なるべく低いワット数にする」と考えがちですが、オーブンレンジではそれだけでは十分ではありません。
私が使っていて差が出やすいと感じるのは、何を何回、どれくらいの時間加熱するかです。
少量を何度も加熱する
一人暮らしだと、食べるたびに1皿ずつ温めることも多いですよね。
もちろん必要な分だけ温めるのは自然ですが、同じ食事で複数の料理を何回にも分けて温め直すと、そのたびに運転時間が積み上がります。
ER-YD70(K)はフラットな26L庫内なので、容器の大きさや食品の種類に無理がなければ複数の器を置ける場面もあります。

庫内に形や大きさの異なるお皿やボウルを4つ同時に並べている様子です。フラットテーブルの広さや、一度に温められる容量の多さが視覚的にわかります。
ただし、何でも同時に入れれば時短になるわけではなく、食品の量や置き方によって温まり方が変わります。
冷たい部分が残って追加加熱するくらいなら、最初から適量に分けた方が結果的に早いこともあります。
長時間のオーブン調理
パン、ケーキ、焼き芋、ロースト料理などは、レンジ温めより運転時間が長くなります。
こうした料理はオーブンならではの仕上がりがあるので、電気代だけを理由に避ける必要はないと思っています。
むしろ見直しやすいのは、同じ温度帯で続けて作れるものをまとめたり、天板の面積を余らせすぎないよう量を考えたりすることです。
1個だけ焼くために長時間オーブンを動かすのか、数食分をまとめて作るのかで、1食あたりの負担感は変わります。
私の場合、オーブンを使う日は「せっかく庫内を温めるなら何をまとめて作れるか」を考えることが多いです。
予熱後に放置する
オーブン調理では予熱が終わったあと、食材を入れるまで長く放置すると、その間も設定温度を保つための運転が必要になります。
レシピの計量や成形を全部終えてから予熱を始めるのか、途中で始めるのかは料理によって変わりますが、食材を入れられる状態を見越して動かす方が無駄は減らしやすいです。
特にお菓子作りは「あ、型に紙を敷いてない」「まだ生地ができてない」となりやすいので、私は予熱ボタンを押す前に残り工程を一度見ます。
節約は、設定温度をむやみに下げることではありません。
レシピに必要な温度や時間は守りつつ、空運転ややり直しを減らす方が料理の仕上がりも崩しにくいです。
電気代を抑えるポイント
オーブンレンジの節約は、数円を削るために料理の使い勝手を犠牲にするより、日常の無駄を減らす方が続けやすいです。
特に一人暮らしでは、調理量と使用時間を合わせるだけでも考え方がかなりシンプルになります。
量と調理時間をそろえる
オーブンを使うなら、可能な範囲で一度に作る量を増やすと、1食あたりの電気代を考えやすくなります。
たとえば30分焼いて1食分だけ作る場合と、同じ30分で2~3食分作れる場合では、オーブンを動かす時間が同じでも1食あたりの負担は違います。
作り置きが合わない料理まで無理に増やす必要はありませんが、焼き野菜や焼き菓子などまとめやすいものは相性がいいですね。
一方、レンジは短時間で済むので、少量の温め直しには使いやすいです。
料理の量に合わせて加熱方法を使い分けることが、結局いちばん無理のない節約につながります。
料理に合う加熱を選ぶ
「オーブンレンジを買ったから、何でもオーブンで作る」という必要はありません。
中まで素早く温めたいだけならレンジ、焼き色や表面の食感を付けたいならオーブンやグリルというように、目的に合う機能を選ぶ方が時間を無駄にしにくいです。
トーストのように日常的に焼くものは、専用トースターとの使い勝手や加熱時間まで含めて考える価値があります。
私はオーブンレンジとトースターを両方持っているので、料理ごとに「どちらが早くて扱いやすいか」で使い分けています。
違いはオーブントースターとオーブンレンジの違いでも詳しく比較しています。

ER-YD70-Kでトーストを焼いた後、操作パネルに「冷却中」「高温」と表示されている様子。
扉の開閉を減らす
オーブン調理中に何度も扉を開けると、庫内の熱が外へ逃げます。
焼き加減を確認したくなる気持ちは分かりますが、必要以上に開け閉めしない方が温度変化を少なくできます。
特にケーキやパンは、温度が下がることが仕上がりにも影響する場合があるので、節電だけでなく調理上の意味でも開閉は最小限が扱いやすいです。
窓越しに確認できる範囲はまず外から見る、必要なタイミングだけ開ける。
小さなことですが、こういう使い方なら我慢している感じがありません。
年間消費電力量も比較
買い替え時に省エネ性を見るなら、レンジの最大出力だけでなく年間消費電力量も確認したいところです。
最大1000Wという数字が同じでも、製品全体の年間消費電力量まで同じとは限りません。
レンジ機能、オーブン機能、待機時の電力量を含めた年間値なら、機種同士を共通条件で比べやすくなります。
ただし年間消費電力量が少し小さいだけで、今使えるオーブンレンジをすぐ買い替えるのが得とは限りません。
本体価格の差の方が、年間の電気代差よりずっと大きいケースもあるからです。
買い替えで見る数字
電気代をきっかけに新しいオーブンレンジを見るなら、「何Wまで出るか」だけではなく、年間の電力量と普段の料理に必要な機能を一緒に見た方が選びやすいです。
私なら、省エネだけでなく庫内容量、レンジの使いやすさ、オーブン温度、手入れまで含めて判断します。
最大ワット数だけで選ばない
1000W対応は短時間の高出力加熱ができる便利な仕様ですが、それだけで「電気代が高い機種」とも「安い機種」とも言えません。
まず見るのはレンジ機能の消費電力と年間消費電力量。
さらに、自分がレンジ中心なのか、オーブンを頻繁に使うのかでも重視する数字が変わります。
一人暮らしで冷凍ご飯や総菜の温めが中心なら、オーブンをほとんど使わないこともあります。
逆に私のようにパンやケーキまで焼くなら、オーブン機能の使い勝手を落として電気代だけを追うと、買った後に不満が残るかもしれません。
省エネ性能は「年間消費電力量」、普段の速さは「加熱出力」、電気代計算は「消費電力」と使用時間を見る。
似た言葉ですが、役割を分けるとスペック表がかなり読みやすくなります。
新旧差は年間で比べる
2026年8月発売の東芝26Lクラスでは、東芝ER-D70Cの年間消費電力量が70.4kWh/年となっています。
私のER-YD70(K)は73.4kWh/年なので、カタログ上の差は3.0kWh/年です。
31円/kWhで換算すると差は約93円/年。
もちろん機能や性能の違いもあるため、年間消費電力量だけで新旧モデルの価値は決められません。
少なくとも、正常に使えているER-YD70(K)から「年間93円ほどの計算差だけ」を理由に買い替えるなら、本体代まで含めて考えた方がいいでしょう。
オーブンレンジ電気代のよくある質問
最後に、オーブンレンジの電気代やワット数で迷いやすい点を、具体的な計算と一緒にまとめます。
Q1. 1000Wを10分使う電気代は?
A. 消費電力が本当に1000Wの家電なら、31円/kWhで約5.2円が目安です。ただし、オーブンレンジの画面に出る「レンジ1000W」は加熱出力を表す場合があるため、その1000Wをそのまま電気代計算に使わないでください。ER-YD70(K)ではレンジの最大出力が1000W、消費電力は1430Wです。
Q2. 200℃で30分の電気代は?
A. 設定温度だけでは正確な電気代は出せません。製品の消費電力と実際の制御が必要だからです。ER-YD70(K)のオーブン・グリル消費電力1220Wが30分ずっと続くと仮定すれば約18.9円ですが、実際は温度維持のためヒーター制御が入るので、これはあくまで単純計算の目安です。
Q3. ER-YD70の年間電気代は?
A. 年間消費電力量73.4kWh/年に31円/kWhを掛けると、約2,275円/年が目安です。27円/kWhで計算した場合は約1,981.8円になるため、使う料金単価によって表示額は変わります。また、73.4kWh/年は共通の測定方法による比較用の数値なので、実際の使用頻度によって家庭の電気代は上下します。
Q4. 600Wより1000Wの方が高い?
A. ワット数だけでは、どちらの電気代が高いか決められません。高出力なら加熱時間が短くなる場合があり、しかもレンジの600Wや1000Wは消費電力ではなく加熱出力として表示されることがあります。電気代を比べるなら、仕様表の消費電力と実際の使用時間をセットで見てください。
Q5. 待機電力は気にするべき?
A. ER-YD70(K)では、公式仕様の年間待機時消費電力量は0.0kWh/年です。そのため、この機種では待機時よりも、レンジやオーブンを何回・何分使うかを見た方が電気代の把握につながります。別の機種では仕様が異なるため、買い替え時は各メーカーの年間消費電力量の内訳を確認すると分かりやすいです。
オーブンレンジの電気代まとめ
オーブンレンジの電気代は、最大ワット数だけを見ても判断できません。
特に「レンジ1000W」と「消費電力1000W」は別物になることがあるので、ここを分けて見るだけでもスペックの読み違いをかなり減らせます。
私が使うER-YD70(K)では、レンジ消費電力1430W、オーブン・グリル消費電力1220W、年間消費電力量73.4kWh/年です。
31円/kWhで年間値を換算すると約2,275円ですが、これはあくまで共通条件で比べるための目安で、実際の請求額は使い方と契約単価で変わります。
オーブンは長時間運転になりやすいものの、まとめて調理すれば1食あたりで見た負担は変わります。
反対に、短時間のレンジ加熱でも何度も繰り返せば使用時間は積み上がります。
- 電気代は消費電力と使用時間から考える
- レンジ1000Wは消費電力とは限らない
- 年間比較では年間消費電力量を見る
- 節約は調理量と加熱時間まで含めて考える
「何Wの機種か」だけを見るより、「何を何分、何食分作るか」まで見る方が、日々の電気代はずっと現実に近くなります。
私自身、オーブンを使う日は長時間運転を必要以上に怖がるのではなく、その時間で何食分作れるか、レンジやトースターに置き換える意味があるかを考えるようにしています。
あなたの使い方でも、まずはよく作る料理を1つ思い浮かべて、消費電力と調理時間を掛け合わせてみると、節約する場所が見えやすくなるはずです。